本を通して
人とつながる。
変わらぬ思いを貫いて

加美町小野田図書館 司書
髙橋 茜さん
教育学部 教育学科 中等教育専攻
  • 図書館
  • 司書
  • 公務員
  • 教員免許
  • 子ども支援

Profile

プロフィール

宮城県仙台市出身。富谷高卒業後、2015年に新設された教育学部教育学科中等教育専攻に入学。在学時は学内図書館でライブラリーサポーターを務めながら、図書館司書資格と教員免許取得をめざす。2019年3月卒業、同4月から加美町小野田図書館勤務。(所属・肩書等は2020年2月取材時)

ズバッと探す本の探偵
学校司書の姿にあこがれて

現在の仕事の内容を教えてください

地方公務員として加美町小野田図書館で働いています。司書の専門職として採用され小野田図書館に配属になりました。仕事は図書館の管理運営が主になりますが、内容は様々です。カウンター業務はもちろん、利用者の調査相談(レファレンス)や購入する本を選ぶ選書といった仕事もあります。

図書館のおたよりや広報紙の原稿を書いたり、図書館が主催するイベントの運営をしたり、読み聞かせなどを行うおはなし会をするのも仕事です。図書館内だけに限らず保育園や幼稚園にも出向いておはなし会を行っています。

また、移動図書館車に乗り小学校や保育園幼稚園へ貸出を行っています。学校支援を行うのも仕事の1つです。その他に事務的な仕事も多く調査物の回答や、図書代などの支払いや決算・予算などのお金に関わる仕事もしています。職員の人数が少ない分、幅広く様々な仕事ができるのが魅力の1つだと思います。

実家を離れて、近隣にお住まいと聞きました

加美町は温厚な住民の方が多く、居心地がいいです。職場の常勤職員は私を含め2人しかいないのですが、非常勤の職員のみなさんが、とても良くしてくださる。分からないことがあったときも、頼りにさせていただいています。

今の仕事、就職先を考え始めたのは

もともと本が好きで、中3のころから本に関わる仕事がしたいと思っていました。中学から高校まで陸上部に所属していたのですが、ケガをして走れないときに、陸上に関わる本を読んで励まされた。「一瞬の風になれ」という、佐藤多佳子さんの本で、難しい局面を迎えても陸上を続ける姿があって。私も頑張らないと、と思うことができました。

その本は高校2年のとき、学校司書の方に勧められたものでした。普段から色々な相談に乗っていただき、私が読みたいと言った本は責任をもって探してくれました。たくさんの書籍の中で、探偵のようにズバッと探す。かっこいいな、と思うと同時に「本を通して、人とつながる」、こういう仕事もあるんだ、と憧れました。その方と先日、研修で再会して、覚えてくれていた。「生徒だった子と同じ仕事で出会えるなんて。初めてのこと」と感激されて、私もうれしく思いました。

高校時代の、図書館での出会いが大きかったのですね

1人で本を読むのが好きだったので、友達ができなくなることを心配した親から、「半年間、図書館にいっちゃダメ」といわれたこともあります(笑い)。

親に志望校を宣言
あとに引けなかった

大学選びはどのように考えましたか

将来、図書館などの本に関する仕事をしたいと思い、その学校司書の方に相談しました。まず資格を取得した方が良いということで、宮城県内で司書資格が取得できる大学を探しました。妹2人がいるので、家計のことも考慮し大学は県内にしてほしい、と親に言われたこともあって。県内で司書資格が取得できる大学はいくつかありましたが、東北福祉大学にはライブラリーサポーター(※)という制度があると知り、学んだことを実践する場がある、在学中に大学図書館で働くことができる、ということが決め手となりました。司書になるプロセスが見えた、と。

学科再編で教育学部になるとのことで、少し見通しが立たない面もありましたが、学校の事情も知りたい、と思い中等教育専攻にしました。推薦入試で受験したので、福祉大一本。将来は司書の仕事につきたいから、この大学に行きたい!と親に言ってしまったので、あとにも引けなかったんです(笑い)。

※ライブラリーサポーターは、1998年から「学生アルバイト」として在学生1人からスタートし、2009年正式に「ライブラリーサポーター」として17人の在学生が採用され、2020年3月まで本学図書館で行われていた制度で、司書課程を履修する2年生から4年生が対象。有償で図書館業務の補助を行い、最大時は約30人ほどの学生が登録していた

入学してどんなことを感じ、力を入れましたか

大学では授業が多い分、レポートも多かった。教員免許と並行して司書資格の取得をめざしました。資格取得のための単位数が多くなってしまい、勉強に打ち込む日々が続きました。2、3年時は1限から6限までありましたから。公務員試験も3年時から意識して、テキストを先輩からもらったり、買ったりして解いていました。

そんな中でも、時間をやりくりしてライブラリーサポーターをしたり、書店でアルバイトをしたりと、社会活動にも参加しました。ライブラリーサポーターは、学んだことを実践できる場としてありがたかった。実践することで身につくものがある。座学だけで学んでも、いざというときにスムーズにできないということもありますから。学内なので、空きコマに入れられるのもありがたかったです。

陸上は続けなかったのですか?

中学のときに走り幅跳びで東北大会に出たことがありますが、陸上は親に「運動もしておいたほうがいい」といわれてやっていたので…。大学では好きなことをやってみたい、と思い、サークルの「絵を描く会」に入り、作品制作に没頭しました。小学校のころ、祖母が水彩画を描いたりしていた影響から、絵画教室に通っていたこともあり、趣味で絵はずっと描いていたんです。サークル活動もありギチギチの生活で、休みがほしいな、と思いましたが、そんな数々の経験と勉強があって今があると思います。

教員免許を取得。でも、
図書館で子どもの支援もできる

司書以外の就職先は考えになかったですか

大学に入って図書館学を勉強していくと、図書館で働きたいという気持ちが強くなりました。ほかに本に関わる仕事は、と思うと、出版社は狭き門で厳しすぎて入れないかなと。4年時まで書店でアルバイトもしたので、本の流通に関わることも考えましたが、やりたいことと少し違うな、やっぱり司書になりたい、と思いました。もし試験がダメなら非常勤でも、と考えていました。

私が就活のときは、宮城県内では加美町だけが司書職を募集していたんです。他の自治体だと行政職で一括採用なので、なりたくても希望の配属がされるとは限らない。宮城県で図書館司書を専門職として募集する自治体は多くなく、採用が全くない年もあります。加美町は図書館を2館持っており、文化に力を入れている町ということで非常に魅力的でした。

県外での司書職も視野に入れましたが、図書館の現状を大学時代から見てきて、生まれ育った宮城県の図書館の底上げができたら、と受験しました。ありがたいことに、採用していただいた。新卒では難しいんだろうな、と思っていましたから。

教員になろうと思わなかった?

勉強していくうちに教員のやりがいや楽しさを、子どもと接する中で感じた瞬間もありました。でも私がやりたいのは、本に関わること。そこでも子どもたちを支援できる、と考えました。仕事上、学校関係に携わることもあるので、今も学んだことが生きています。教員免許と司書と両方取って、気力はいりましたが、頑張ってよかったと思えました。

思いを貫徹して、実現した。今後はどのように仕事をしていきたいですか

大学で得られるものは得られるだけ得て、目標に上り詰めたけれど、それも過程というか、ゴールではない、というか。リクエストを持ってくる利用者の方に、その本を見つけて渡せたときに「ありがとう」といわれると、仕事はやりがいもあるし楽しいな、と感じます。

加美町では、若者を定住させる取組を行っていて、その一環として小野田図書館ではコミックスや雑誌、CDやDVDの貸し出しを強化しています。図書館に来てもらえる仕組みづくりをしないと、町から若者に離れられてしまう。利用者の要求に対して真摯な対応ができるよう、探しものが見つかるよう、私が歩く検索エンジン、インターネットのようにならないとなあ、と思っています。仕事を通して町民全員の生涯学習の権利を保障していくことが、福祉につながっていくと考えています。

受験を検討している高校生にメッセージをお願いします。

大変なことや試練も多かったですが、理由をつけて苦しいことから逃げたり、諦めたりしなくてよかったと今は思っています。取得した教員免許を使う仕事には結果的に就いていませんが、学んだことは図書館での学校支援で仕事にいきています。ライブラリーサポーターと書店、2つのアルバイトを掛け持ちすることも日程調整や体力的な面から大変でしたが、良い経験となりました。高校生のみなさんも、将来きっと多くの試練が待ち受けていることと思いますが、諦めず最後まで取り組むことや、挑戦する心を持って頑張ってください。

What TFU means to me

私にとっての東北福祉大学とは

苦しさを経て身につけた
知識や経験が
仕事に結びついた。
忍耐力がついた
修行の場所です。

ほかの先輩のことを知りたい!

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ワクワクさせること、喜ばせることも福祉。誰かを笑顔にするICT活用を夢みて大学院で研究の毎日。
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  • 福祉
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  • エンターテインメント
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大友喜助さん
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  • 公共福祉
  • 行政
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  • 資格
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仙台市立七北田小学校教諭
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  • コミュニケーション
  • 自立支援
  • 産学協同プロジェクト
「高齢者を肯定する」 居場所づくりで、日本の未来を切り拓く介護業界の次世代型パイオニア。
株式会社あおいけあ代表取締役・慶應義塾大学看護医療学部非常勤講師
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  • 福祉
  • 介護
  • 地域医療
  • 少子高齢化
  • 社会保障
  • 自立支援
実学で磨きあげた看護技術と福祉マインドで、 医療の最前線に挑戦。
横浜労災病院・整形外科
若生ゆいか さん
健康科学部 保健看護学科
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  • 福祉
  • 医療
  • 看護師
  • ボランティア
  • コミュニケーション
  • 実習