支えてくれたスクールカウンセラーに憧れて
福祉の世界への第一歩
なぜ福祉心理学を学ぼうと思ったのですか?

中学時代に学校に行けなくなった時期があり、その時にスクールカウンセラーの方にとてもお世話になり、また登校できるようになりました。そのことがきっかけで自分もスクールカウンセラーになりたいと思い、その勉強ができる大学を自分で探して、公認心理師の国家試験受験資格が取得できる東北福祉大学の福祉心理学科に入学しました。
心理学を幅広く学べるだけでなく、様々な授業を取って楽しく学べる場所でした。社会学や法学も面白かったし、元々アートのほうも好きだったので、西洋美術史が楽しかった記憶があります。
心理学を幅広く学べるだけでなく、様々な授業を取って楽しく学べる場所でした。社会学や法学も面白かったし、元々アートのほうも好きだったので、西洋美術史が楽しかった記憶があります。
福祉心理学科ではどのようなことを学んだのでしょうか
1年の時は各論に入る前の心理学の基礎を幅広く学んだのですが、スクールカウンセラーへの思いがあったので、臨床系の授業が印象に残っています。1年の終わり頃に吉田綾乃先生の授業で社会心理学を知り、そこから方向転換しました。いわゆる日常のあるあるや、色彩による効果などがそういった学問として名前が付いていることが面白くて、学んでみたいと思いました。
4年間ずっと吉田先生のゼミに所属し、卒論は「日常的な利他的行動がレジリエンスの変動に及ぼす影響」というテーマで書きました。在学中のコロナ禍だけでなく、東日本大震災も小学生の時に経験しているのですが、そのような気持ちが落ち込んだり、心に傷を負うような出来事からの精神的な回復力は、普段から他人のために動いている人のほうが高いのではないかという仮説を立てて、学生を対象にアンケートをお願いし、データを収集して論文をまとめました。
4年間ずっと吉田先生のゼミに所属し、卒論は「日常的な利他的行動がレジリエンスの変動に及ぼす影響」というテーマで書きました。在学中のコロナ禍だけでなく、東日本大震災も小学生の時に経験しているのですが、そのような気持ちが落ち込んだり、心に傷を負うような出来事からの精神的な回復力は、普段から他人のために動いている人のほうが高いのではないかという仮説を立てて、学生を対象にアンケートをお願いし、データを収集して論文をまとめました。
大学生活で得たものは
大学は高校までとは全く違い、自分の特性や何がしたいかをじっくり考えたり、やりたいことを自分で選んで決断する機会を与えて貰えたかなと思います。以前は自分について考えることは苦しいことだったのですが、結果的には自分で考え抜いたほうが納得できるし、その道に自信が持てますね。その経験は、社会人としても生きていると思っています。
サークル活動やアルバイトは?
部活やサークル活動は、ほかの大学の団体に所属していました。オーケストラに参加してクラリネットを吹いたり、3年の冬に就活が終わってからは、後輩の就活生を支援する団体で活動していました。また、東北福祉大学と仙台市水道局と株式会社ノーリツが産学官連携プロジェクトでやっている「おふろ部」という活動があるのですが、その二期生のライターとしておふろの魅力発信をやりました。コロナ禍でいろいろと規制はありましたが、外部の人たちとも繋がるチャンスには積極的に参加していました。
データサイエンスの知識を活かし
マーケティングの課題解決と向き合う
株式会社マクロミルはどんな会社ですか?

お客様は企業が多いのですが、ミッションはマーケティング課題の解決に伴走することです。その課題解決に役立つデータ提供や、そのデータを分析・提案することで、クライアントの課題を解決することを目的としています。
私は“リサーチ・ディレクター”という仕事をしています。データ提供のためのデータ収集は、基本的にWebアンケートを配信して一般の方々から回答を集めるのですが、そのアンケートの作成から配信、データの納品までがリサーチ・ディレクターの仕事です。クライアントからお預かりした調査票を、一般の方々が答えやすいように調整したり、クライアントが聞きたいことが本当にこのアンケート項目でいいのかの精査などもやっています。
私は“リサーチ・ディレクター”という仕事をしています。データ提供のためのデータ収集は、基本的にWebアンケートを配信して一般の方々から回答を集めるのですが、そのアンケートの作成から配信、データの納品までがリサーチ・ディレクターの仕事です。クライアントからお預かりした調査票を、一般の方々が答えやすいように調整したり、クライアントが聞きたいことが本当にこのアンケート項目でいいのかの精査などもやっています。
マクロミルを選んだ理由は
マクロミルを知ったきっかけは、大学の授業に社会人として活躍されている方をお招きして、お仕事や会社についてお話ししていただく授業があるのですが、1年の時にマクロミルの人事の方の授業があり、それで興味を持ちました。
その出会いも方向転換されたきっかけなのでしょうか
私が大学で学んだ心理学は、「こころの科学」と呼ばれるように、行動や心的過程を科学的な手法で研究していました。そのため、福祉心理学科の学びの中心には「心理学研究法」という科目があり、行動や心的過程についてデータを取り、統計学を用いて分析します。卒論にもその手法を使いましたが、アンケートの作成方法やデータ解析も学んできました。そういった下地があったので、マクロミルでの初期研修は理解しやすかったですね。
広告心理学や消費心理学という分野があるように、マーケティングと心理学は親和性が高いので、私のように学科で学ぶデータサイエンスの知識を活かして、企業で活躍することもおおいにありだと思います。
広告心理学や消費心理学という分野があるように、マーケティングと心理学は親和性が高いので、私のように学科で学ぶデータサイエンスの知識を活かして、企業で活躍することもおおいにありだと思います。
個人の福祉だけでなく
世界全体のウェルビーイングを目指して
菅野さんにとって「福祉」とは何ですか?
ひとつは、スクールカウンセラーのお世話になった経験があるので、自分の事を救いあげてくれた存在です。そして「福祉」を冠する名前の大学に来て、その学びの中で、福祉に携わっている方々の思いを身近に感じることができました。
一般的に「福祉」というと、医療的なケアや介護が思い浮かびますが、今年で創立50周年になる福祉心理学科は、そういった狭義の福祉ではなく、もう少し広い意味で「ウェルビーイング」の概念を用いた学びです。つまり、「個人・社会・世界」の3層が「よくある」状態を目指す学問です。ですから、心理的な悩みを抱える個人の支援ができる人材だけでなく、私のようにデータサイエンスの知識を活かして、社会のウェルビーイングの実現に取り組むことも福祉に繋がっていきます。
一般的に「福祉」というと、医療的なケアや介護が思い浮かびますが、今年で創立50周年になる福祉心理学科は、そういった狭義の福祉ではなく、もう少し広い意味で「ウェルビーイング」の概念を用いた学びです。つまり、「個人・社会・世界」の3層が「よくある」状態を目指す学問です。ですから、心理的な悩みを抱える個人の支援ができる人材だけでなく、私のようにデータサイエンスの知識を活かして、社会のウェルビーイングの実現に取り組むことも福祉に繋がっていきます。
これからどんなお仕事をしていきたいですか?
会社での仕事に限らず、常に新しいことを取り入れていきたいと思っています。マクロミルで、新入社員の教育や育成に携われるようになりたいと思っているので、今は自分の仕事を頑張っているフェーズです。自分が何かをできるようになることもモチベーションになるのですが、誰かのために働いたり、ほかの人ができるようになるほうがモチベーションになります。
利他的な
利他的ですね。レジリエンスが上がるかもしれません(笑)。これも福祉大で身に付いたことでしょうか。
受験を検討している高校生にメッセージをお願いします
明確にやりたいことが決まっていなくてもいいと思うし、「○○になりたい!」と思っていても、途中でそれが変わることもあると思います。私もそのパターンだったので、あまり気負わずにチャレンジしてください。
福祉心理学科は、先生方も学生に寄り添ってくださるし、同じような目標を持っている学生も多いので、その仲間たちと一緒に、やりたいことや将来の夢を探せる場所です。私の大学での4年間は、迷ったり、自分と向き合っている時間も長かったですが、大学で出会うことや学べることは価値があると思います。
医療や介護に限らず、社会のウェルビーイングの実現に関わっていきたいと考えているなら、ぜひ福祉大で学んでみませんか。
福祉心理学科は、先生方も学生に寄り添ってくださるし、同じような目標を持っている学生も多いので、その仲間たちと一緒に、やりたいことや将来の夢を探せる場所です。私の大学での4年間は、迷ったり、自分と向き合っている時間も長かったですが、大学で出会うことや学べることは価値があると思います。
医療や介護に限らず、社会のウェルビーイングの実現に関わっていきたいと考えているなら、ぜひ福祉大で学んでみませんか。






