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中村 美咲さん

目標に向け、自分のために使うと決めた4年の時間。
自ら行動する大切さを知り、高校時代から思い描いていた、医療の世界へ。

一般財団法人厚生会 仙台厚生病院 医事部医事課

中村 美咲さん​

健康科学部 医療経営管理学科

  • 医療経営管理学科
  • 心身の健康を支える
  • 保健医療

PROFILE

プロフィール

青森県青森市生まれ。2014年健康科学部医療経営管理学科卒業。「もともと興味と憧れをもっていた」という医療分野への就職を念頭に置きながら、大学を選んだ。部活中心だった高校生活から一転、大学では勉学に励むことを目標とし、部活もサークルも所属せずに、さまざまな資格取得に挑戦。診療情報管理士、メディカルクラーク、ドクターズクラーク、防災士などを取得した。卒業後は、一般財団法人仙台厚生病院に入職。現在は医事部医事課に所属し、診療報酬請求などを中心とした業務を行っている。(所属・肩書等は2017年7月掲載時、インタビュー聞き手は似内寛准教授が担当)

POSITIVE
NEGATIVE
高校
1年次
2年次
3年次
4年次
入職1年目
入職2年目
20代後半

高校:進学への不安と焦りから、気持ちが空回りしてしまっていた。

1年次:何をするにも手さぐり状態。まずは勉強に励もうと思った。

2年次:専門的な授業内容が増え、試験は大変だった。この年からアルバイトやボランティア活動に打ち込むようになった。

3年次:医療機関実習を経験。それを機に、管理士取得の意気込みが増した。

4年次:管理士の保留合格に安堵しつつも、次なる就職活動に向けて気持ちを入れ替えたはいいが悩む日々の始まりだった・・・

入職1年目:大学での学びは無駄ではなかったと思いながらも、実践はやはり難しくこの仕事を続けていく自信をなくしていた。

入職2年目:循環器内科を担当して2年目。仕事内容も少し慣れてきたため、自分の知識を増やそうと勉強に励んだ。

20代後半:循環器内科を担当して4年目。今では治験請求にも携わることができ、日々学びがある現場だと実感している。

INTERVIEW

インタビュー

東北で唯一、診療情報管理士を取得できる4年制大学。
即決でした。

大学で医療を学ぶとなると医学部や、本学にもある看護やリハビリテーション分野が想起されますが、臨床ではない医療の道を考えたのはどうしてですか?

通っていた高校では「卒業後は大学」という意識付けが1年生のときからあって、色々な大学のオープンキャンパスに参加しました。その中で、大学卒業後に就業できるメディカルな職種を見聞きしていました。地元の大学のオープンキャンパスで、理学療法士の体験をしてみたのですが、やってみると難しかった。どちらかというと、コツコツやっていく事務作業の方が得意かな、と感じました。患者さんと臨床で直接関わるというよりは、事務的な仕事を通じて関われたらいいなと。そこで、他に職種がないかと調べていたとき、父が偶然見つけてくれたのが、診療情報管理士という仕事。医療の知識を学びつつ、事務方として医療現場を支える新しい職種に非常に興味がわきました。

東北福祉大学の医療経営管理学科に決めた理由は?

東北で唯一診療情報管理士を取得できる4年制大学という点です。これで即決でした。関東を調べるといろんな大学があるな、と思ったんですが、青森から急に都会はきついかな、仙台ならば初めての一人暮らしも頑張れるかな…と思い決めました。当時は、医療経営管理学科の卒業生も情報も多くはなく、不安はありました。ですが、新しい分野だからこそ挑戦してみたい、という気持ちもありました。

入学前、大学にどんなイメージをもっていましたか?

大学を調べていくうちに東北福祉大学を知ったんですが、受験で特に健康科学部を念入りに調べたので、当時は東北福祉大学=医療・福祉という認識が強かったです。ですが、入学して気づいたことは、あらゆる分野で活躍している先輩方が大勢いるという点でした。そして自分だけでなく多くの人が他県から学びに来ているということ。福祉大だから学べるものがある、福祉大だから取得できる資格がある、という強みは非常に魅力的で、多くの人がこのことを共感していたと思います。東北に限らず関東をはじめ他の地方から来ている人もいて、改めて東北福祉大学の認知度の高さを実感しました。

仙台にやってきて一人暮らし。どんな生活を送りましたか?

とにかく勉強を頑張りました。一人暮らしをさせてもらっているからには、診療情報管理士の資格取得は自分の中で最低条件でした。高校で勉強が二の次になっていたので、ちょっと変えたいとも考えていました。そして4年という与えられた自由な時間。初めは部活やサークル活動にも興味を持っていましたが、思いっきり自分のために自由に時間を使いたいという気持ちが強く、結局どこにも所属しませんでした。そのかわり、勉強に励むという目標を軸にして、色々な資格取得に挑戦し、そのかたわらでアルバイトやボランティア活動に取り組みました。勉強を頑張っていれば、親も安心するかなと思って。資格はメディカルクラークやドクターズクラーク、防災士など、いろいろ取得しました。

となると、大事なのは友人の存在。どのように知り合いましたか?

スポーツの授業や趣味を通じて、学科の垣根を越えて他学科の学生さんと知り合うことができました。友だちは社福(社会福祉学科)の子が多いです。職場こそ違いますが、今でも切磋琢磨し合える仲間と出会えたことは大きな財産です。仕事の話はそれほど詳しく話さないんですが、早い子だと役職に就いた、とか。そういう話を聞くと「あ、自分も負けてられないな」とやる気が出ますね。

今も忘れない、勇気を出して自分で踏み出した一歩

学生時代に学んだこと、実感したことは?

高校までは何をするにも親の了承を得て、という生活でしたが、大学では、自分の意志で何をするか決めなければならない。「自分で考えて行動すること」の大事さを学んだと思います。一人暮らしを始めて生活するうち、資格取得のために何をすべきかも、アルバイトを始めるにも、就職活動をするにも、まず自分で情報収集をして行動を起こさなければ何も始まらない、ということを実感しました。なかなか踏み出せない一歩だったのが、初めてのアルバイト。自分から電話して、面接する日にちを決めて…ということを今でも覚えています。先生の教え方も、いうことを聞いて過ごしてきた高校生活とうって変わって、ゴールは提示してくれるけどそれまでの道筋は自分次第という感じで。自由な反面、責任が伴う大学生活は、社会に出るためのいい意識付けができます。もちろん勉強によって知識を得て、様々な活動を通して視野を広げる力も培われました。とはいえ、何といってもやはり1番痛感したのは…「親のありがたみ」ですね!

資格取得に向けた勉強をする中で、大事にしたことはありますか?

反復です。あるとき勉強の仕方を振り返って、解いた問題の内容をちゃんとまとめて理解した上でもう1回同じ問題を解いてみよう、というやり方に変えてみたんです。効果があって、それから、反復練習が大事かなって思うようになって。今も職場で、時間があるときはできるだけ勉強するようにしています。初めて見るワードって、そのときはインパクトがあるんですが、次に見たときこれ何だったっけ、見たことあるんだけどな〜となってしまうことがある。中身をちゃんと理解していないからで、これはやっぱり勉強不足。知識が定着していないと思って、反復することを心がけています。

現在もする勉強とは、どんなことをしているんですか?

独学ですが、今、循環器内科を担当していて、その分野の参考書とか資料を買ってきて、家で自分なりにまとめています。それを、いつでも手元に出せるように職場に持っていってます。患者さんの症例が出て来たときに「あ、これか」というふうになるタイミングが何回か出て来ているので、ちょっとは成果があるのかなって思いながらやっています。

現場の声を聞ける講義と実習の経験から、
より医療の世界での仕事をしたいと考えるようになりました。

就職先を選んだ理由を教えてください。

診療情報管理士を取得し、その資格を活かしたいと思ったことと、大学で受けていた授業の1つ(診療情報管理論)で仙台厚生病院に勤務されている方(外部講師)の授業を受講したことが、今の就職先を決める決め手となりました。実際の病院で働いている方の生の声、教科書や参考書には載らない現場の声を聞けるのは滅多にないことでしたし、貴重な時間でした。当院は地域医療支援病院の1つ。かかりつけ医を支援し、高度な医療を提供できる仙台厚生病院だからこそ、私も医療現場を支える一人として貢献したいと思い、当院への就職を心に決めました。他にもいくつか受けたのですが、ここに一番入りたい、と思っていました。

診療情報管理士を受験するには、「医療機関実習」が必要ですが、進路を決めるにあたってその実習は大きい経験でしたか?

大きかったですね。私が実習を経験したのは別のクリニックだったのですが、この実習があったから、医療機関で仕事をしたいな、と一層思うようになりました。実習のときは緊張と不安で余裕はないんですけど、実際の患者さんとのやりとりを間近で見ることができたりと、今振り返ると、貴重な2週間だったと思います。医療機関実習は、本格的に医療の道へ進むか否かをじっくり考えるチャンスであり、実習を終えて残された学生生活をどう過ごすべきか、自分と向き合う絶好の機会です。私は医療の道を選びましたが、中には方向を変える人もいました。なので、医療経営管理学科に入ったからといって医療の道だけが全てではありません。自分次第で可能性は無限に広げられると思いました。

就業して、今、自身が考える「医療」というものはどんなことでしょう?

医療とは信頼が根底にあるものだと考えます。人と人との信頼が成り立って初めて、患者さんを含む「チーム医療」が確立するのだと思います。医療を受けて、入院から退院という一連の中で患者さんが抱える不安の1つが医療費。その不安を取り除くことも医事課として果たすべき責任だと意識しています。患者さんと私たち医療従事者は病を治す1つのチーム。安心して医療を受け、病を治すことに専念してもらえる環境を提供できるよう、患者さんの視点に立って物事を考えることを心がけ、信頼を築いていけたら、と思います。

医療費はやはり、患者さんとご家族が気にするところで、窓口でも電話でも問い合わせが多くあります。「高額だから、こんな治療は受けない」といわれてしまうと、せっかく治せる選択肢があるのに…と思ってしまう。医療費免除の制度もさまざまあるので、情報を提供して、安心して治療を受けてもらいたいなと思っています。制度に関しては、学生時代から苦手意識を持っていたのですが、個人によって背景が異なり、該当する制度もいろいろあるということを、患者さんを通して勉強しています。毎日学びだな、と感じます。

受験を考えている高校生にメッセージをお願いします。

4年間という時間を意義あるものにするには結局のところ自分次第ですが、東北福祉大学は、自分の可能性をどんどん広げてくれる学校です。同じ目標を持つ同志とともに勉強に励むことのできる環境が整っているのでいい刺激になります。医療経営管理学科は、外部の講師の方をお招きして授業を受けられる機会もあるため、視野は広がると思います。資格に関して、医療・福祉以外の分野も取得可能ですし、就職活動に関して早い段階からイメージが湧くよう、卒業生の声を聞く機会もあるので、ゆっくり、じっくり自分と向き合うことができる学科だと思います。

少しでも医療・福祉の分野に興味を持っていただけたら、医療経営管理学科を見に来てください。初めは悩みながらで大丈夫です。4年という月日をかけて、じっくりなりたい自分を探してみて下さい。そしてこれからの医療の現場を一緒に支えていきましょう!

What TFU means to me

私にとっての東北福祉大学とは

切磋琢磨できる仲間と出会えた。
実習を通して、本気で進路を考え、
自分と向き合えた。
いろいろな価値観を見いださせ、自分の可能性を広げてくれた大学でした。

私にとっての東北福祉大学とは